~増井 岳人  Taketo Masui~ 2008彫刻部 受賞作家展

カテゴリー: 第71回展の記録 オン 2008年3月25日
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「Kind gravityよりトルソ6」
W130×D100×H80cm テラコッタ
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「Kind gravityよりトルソ」
W20×D20×H35cm テラコッタ
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<略歴>
1978 神奈川県生まれ
2000 Ikonそれぞれの聖像展(東京)
2001 向かいあう意識(ギャラリーせいほう)
2002 第3回日本ユーモア陶彫展
’02マケット展(土岐市)
2003 第67回新制作展(以後毎回)
2004 2人展(東京)
2005 東京芸術大学彫刻博士展(東京)
2006 東京芸術大学彫刻博士課程修了
立体7人展(ギャラリー52)
北京・東京交流彫刻展(東京)
第70回新制作展/新作家賞
2007 第71回新制作展/新作家賞
<作者から>
私は現在、具象の仕事を中心に、テラコッタを用いた人体彫刻の制作を行っています。
彫刻、中でも人体彫刻の歴史に目を向ける場合、それは先史時代に始まり、洋の東西を問わず人類の歴史と共に発展し、数多くの人々が尽きることのないテーマとして「人体」を取り上げてきました。そこには、時代、文化、宗教、また目的や意味の多様性がありつつも、人が人をテーマに様々な表現を行ってきました。情報化や社会的価値感の混迷化が進行する今日の現代美術においては、表現の多様化に伴い、具象の人体というものに対して、前時代的という見られ方、考え方も、一方ではされるのかもしれません。しかし私が考える具象の人体彫刻というものの中には、過去、現代の共通の人体の本質と現代の存在意義、そして新しいアプローチが必ずあるのではないかと考えています。
即物的な視覚体験から生じる現代の普遍的真実を、歴史的な経験を基に、人体表現を通じて模索していきたいと思います。

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