~小柳 力 Tsutomu Koyanagi~ 2008彫刻部 受賞作家展

カテゴリー: 第71回展の記録 オン 2008年3月25日
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「断崖」
W50×D60×H200cm 木
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「花野」
W9×D9×H20cm 木
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<略歴>
1941 秋田県生まれ
1968 日本青年彫刻家石彫小豆島シンポジューム
1969 日本青年彫刻家田沢湖シンポジューム
1972 東京芸術大学彫刻科 菊地一雄教室へ内地留学
1996 第60回新制作展/新作家賞
2000 世界木彫シンポジューム(デンマーク)
2003 世界木彫シンポジューム(デンマーク)
2007 秋田国際木彫シンポジューム
第71回新制作展/新作家賞
<作者から>
私が住む秋田は今、厳冬の只中にあり、アトリエの眼下に広がる日本海は白く泡立ち、それはやがて寒風のため勇壮な波花となって天空に舞あがってゆく。背後の山々でも、雪が風に舞い上げられて斜面を漂うようにして表われる曲線がさらに変化してゆく様は見飽きることのない自然の造形だ。
一方、夏はおよそ北国とはかけ離れた灼熱の太陽が照りつける。
生を受けたこの地の自然の激しさ、厳しさこそが私の制作と作品のバイタリティだと自負している。
誰に頼まれたわけではない、ただ衝動のため、彫刻の虚と実の空間と格闘して今日もアトリエにいる。

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