~平田 義之 Yoshiyuki Hirata~ 2007彫刻部 受賞作家展

カテゴリー: 第70回展の記録 オン 2007年7月20日
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「動塊(ドウカイ)」
30×24×14cm 黒御影石

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「廻(カイ)」
60×60×70cm  黒御影石
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<略歴>
1971 長野県に生まれる
1994 東海大学教養学部芸術学科美術学課程卒業
1995 第59回新制作展初入選(以後’97~’06年入選)
1996 小田原アートフォーラム’96
(旧小田原市立城内小学校)
1997 「仙人掌 No.2」(ブロンズ)を設置
(福島県西会津町 さゆり公園)
ふれる彫刻100展
(神奈川県立生命の星・地球博物館)
1998 個展(関内 ギャラリーミロ)
2000 個展(銀座 小野画廊)
2001 個展(銀座 小野画廊II)
2002 ’02「彫刻との出会い」part2 游展
(相模原 ギャラリースペース游)
2006 第70回新制作展 70回記念賞受賞
<作者から>
6年程前から石を素材にして制作をしています。これまでの制作の中で一貫して、一個の原石(塊)の中から、『今にも動き出しそうな形を掘り出す』ことを最大のテーマとしています。

<作品1 「動塊」>
 六角柱を横に倒し、上から押さえつけたようなフォルムを掘り出しました。作品を前後から見たときに6つに区切られた凸凹の面(量)が上下左右に関連し合いながら、像全体が横方向へ“キャタピラ”のように転がり出しそうな動きをねらっています。幼子がダンボール箱にもぐり込み、その中で四ッ足になって歩くことで、箱がモゾモゾ・ゴロゴロと動き出す様を目にした時、その様子がとても面白く感じたことが制作のきっかけになっています。

<作品2 「廻」>
 作品1「動塊」でねらった転がり出しそうな動きを、よりシンプルに考えて制作しました。“風車”のように中心点の周りに6つの量を配置し、それぞれの量に隣の量を押し出す関連性を持たせることで像全体がクルクルと回転し続ける様を形造りました。

 

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