彫刻部 《 35³ 〜サンゴーキューブ〜 》部門のお知らせ
2025年 第88 回新制作展 彫刻部
『35³ -サンゴーキューブ- 』部門のお知らせ
※デジタル画像データによる作品公募となります。
彫刻表現の更なるチャレンジの場として86回展から開設した部門です。
サイズを小さく、重量を軽くすることで制作上の制約を極力排除し、“素材”や“技法”、外観や構造さらには彫刻の概念的なあり方としての“構え”との新たな出会いを創出したいと考えています。
35cm立方の空間内にあなた独自の表現を展開してください。サイズを限定した部門を設けることで大型作品の中に埋没しがちなサイズの作品にこれまで以上にスポットライトを当てたいと考えています。
サイズ制限のない一般公募部門においても、皆さんの魅力あふれる作品に出会いたいと願っています。
皆さんの意欲的な挑戦をお待ちしています。
『35³ -サンゴーキューブ-』部門
・35cm立方の空間内に表現する
・重量制限 30kg (壁面設置の場合 10kg)
35³-サンゴーキューブ- Q&A
■ 趣旨・応募規定について
Q 1:彫刻部の35³部門はどのような意図で創設したのですか。一般公募部門との違いはどこですか。
A 1:空間全体を含めた 新たな彫刻表現・ドローイングへのチャレンジの場として開設します。サイズを小さく、重量を軽くすることで素材・技法・構造、さらには彫刻の概念的なあり方としての”構え“との新たな出会いと発見を期待しています。また大きな作品の中に埋没しがちなサイズの作品に、別の角度からのスポットライトを当てたいと考えています。一般公募部門との違いは、これまでの新制作・彫刻の伝統を土台にしつつそれを乗り超えた造形表現の可能性の探究であり、この点は作品の大小を超越して共通しているのですが、出品作品の大きさに制限がないカテゴリーと、限定された大きさの中での密度のある空間表現というのが大きな違いです。サイズフリーの一般公募部門とリミテッドサイズの35キューブ部門を設ける事によりこの時代の彫刻の可能性への複層的なチャレンジと展覧会の展示空間の活性化を図りたいと願っています。
Q 2:応募規定にある35³部門のサイズと重量の制限はどのくらいまでですか。もしサイズオーバーしている場合は、応募は認められませんか。
A 2:サイズは35cm×35cm×35cm以内、重量は台に展示する場合及び吊り下げ展示の場合は30kgまで、壁面展示の場合は10kgまでです。
サイズオーバーしている作品の応募は認められません。サイズフリーの一般公募部門に応募してください。
Q 3:サイズは35cm立方までとのことですが、幅または奥行きの長辺は対角として捉えることや体積計算や3辺の合計が105cm以内でも可能ですか。
A 3:35cm立方に収まり、安全かつ安定して自立する作品であれば(例えば1つの角を支点にして設置するなど)応募することは可能です。ただし、安全に作品を支えるための台座等の構造物も含めて35cm立方の空間に収めてください。体積や3辺の合計がサイズ内でも35cm立方に収まらない場合は一般公募部門への応募をお勧めします。
Q 4:35³部門の規定サイズに収まる頭像や胸像を出品する予定ですが、頭像などは一般公募部門に応募したほうがよいですか。
A 4:応募に際しての意向は、応募者本人の判断に委ねます。35³ 部門の開設意図(※Q&A1参照)を十分に踏まえた上で、空間・素材・技法等に関する新たな挑戦作として制作された作品であれば応募可能です。審査の際には上記の条件を満たすと判断され、かつ質の高い作品であると判断された場合に入選となります。
Q 5:スペースデザイン部の「ミニアチュール作品公募」との違いを教えてください。
A 5:35³部門はファインアートとしての表現・作品を対象としています。スペースデザイン部の「ミニアチュール作品公募」ではデザイン・クラフトにおける新たな表現として作品公募を行なっています。サイズの規定も100h×35w×35d/cm・25kg以内と異なります。
■ 応募作品について
Q 6:素材はどのようなものでも可能ですか。
A 6:国立新美術館の各種規定および新制作協会ホームページの応募規定の「・作品の取り扱い ・搬入作品について」を順守した上で、自由に新しい素材や異種の素材とのコラボレーションにチャレンジしてください。搬入に際しては作品の破損が無いように梱包等、細心の注意を払ってください。
Q 7:組作品なのですが、サイズ内であればパーツは幾つでも可能ですか。
A 7:可能です。陳列当日は会場全体の作業と個人の作品設置を並行して行うため、個人の作業はおおむね2時間程度に収まるよう計画してください。安定・安全性に留意して制作してください。
*構成作品等空間上の位置指定が必要な場合は必ず、エントリーシート・配置図、上からの配置図を描いた画像、あるいは配置図に上からの写真を貼り付けた画像を提出してください。(単体の場合:提出は任意)
Q 8:インスタレーション作品の応募は可能ですか。
A 8:応募できます。応募の際にインスタレーションである旨のコメントを入れてください。平面図での配置予定図をエントリーシート2・配置図にスケッチなどを描いて提出してください。入選した場合、陳列時に過度に複雑な作業にならないようにしてください。陳列当日は会場全体の作業と個人の作品設置を並行して行います。個人の作業はおおむね2時間程度に収めるよう留意してください。展示の際に応募時の作品と大幅に相違あると判断された場合、入選を取り消すことがあります。
Q 9:電気を使う作品の応募は可能ですか。
A 9:可能です。使用電源は、1作品につきAC100V / 500W 用コンセント1個口までとします。延長コードは持参してください。DC乾電池も使用可ですが会期中の電池切れには留意してください。
ただし、作品周辺からのライトアップ・照射用スポットライトなどは持ち込み不可とします。また、当該作品に合わせて会場全体の照明を調整すること(暗くする、暗室を作るなど)はできません。他の作品に影響を与えない範囲で使用するようにしてください。あわせて、他の作品に振動や音響等を含む環境的な要因による影響を与えることのないよう留意してください。
Q 10:3Dプリンターで制作した作品の応募は可能ですか。
A 10:応募できます。ただし、制作方法に関わらず、オリジナルであること。第三者の作品の複製を含めて著作権・法令等に抵触する問題を解決できていない作品は応募することができません。入選後に上記の問題が判明した場合は入選を取り消します。
Q 11:壁面を使用する作品の応募は可能ですか。
A 11:応募できます。壁面展示を意図した作品の応募を希望する場合、重量制限10kgです。ワイヤー使用による展示、もしくは釘を使用した固定による展示が可能です。(使用可能な釘長は最大3cmです)
Q 12:天井から吊るす作品の応募は可能ですか。
A 12:応募できます。ワイヤー等で吊ることができます。ワイヤーの素材・作品の支点の構造を含めて、会期中に落下や破損等がないよう、必ず安全性に留意して制作してください。重量制限は30kgです。天井からの固定具は用意しますが吊るワイヤー等は自分で準備してください。応募の際の写真は必ず吊った状態で撮影してください。
Q 13:「応募する際に作品は完成していること」と応募規定に記載されていますが、搬入までの期間にさらに手を加えることはできますか。
A 13:できません。応募時点の写真・データを基準にして入選/選外を決めているため搬入時点において、明らかに手を加えていると判断される場合は、入選が取り消される可能性があります。
Q 14:一般公募部門と35³部門の2部門に応募することはできますか。
A 14:可能です。2部門同時応募は、それぞれのサイズ・出品料の規定に則り可能です。応募部門の作品ごとに写真データと作品情報をまとめて、Googleフォームまたはデータ添付のメールでエントリーしてください。
■ 応募方法・応募料・出品料について
Q 15:一般公募部門・35³部門ともにデータ審査ですがどのような方法で応募するのですか。
A 15:作品の画像データを合計6枚と任意提出の配置図1枚を準備します。
写真画像は① 側面(右)② 正面 ③ 側面(左)④ 背面と
⑤ 任意の角度もしくは部分の拡大画像
⑥ 高さ21㎝の500mlのペットボトルを作品横に置いて撮影した画像
⑦エントリーシート2・配置図(平面図)
*写真撮影はできるだけ無背景となるようにし、作品が歪まないようカメラの高さ、位置を工夫し①から④の角度からの撮影をする。⑤は作者の推しの角度または部分のアップの写真を撮影し、⑥で全体の高さと大きさがわかるように500mlのペットボトル(推奨:ポカリスエット)を傍に置き撮影する。これらの画像データと共に⑦を用意する。⑦は任意提出ですが特に複数のパーツで構成する作品は必須で「エントリーシート2・配置図」にスケッチでも上部からの平面写真貼り付けでも良いのでデータ化し準備完了です。
*画像サイズ:1MB~3MB程度、解像度300dpi・300万画素以上/1枚 データサイズはメールに添付の場合、送信容量の許容範囲に合わせてください
*写真プリント(2Lサイズ)を高画質〈ファイルサイズ1MB~3MB程度〉でスキャンしてデータ化した画像であれば提出可能
*既に完成した作品であることと、入選の際には撮影時点の状態の作品を出品すること
*マケット(模型)や、デッサンの画像は受け付けない
*背景を含む画像データの加工はしない
*画像の歪みに注意して撮影する(超広角レンズは歪みが大きいので避け、引きがあれば望遠気味のレンズで撮影)
次に応募作品の情報を作品毎に①から⑩までをまとめる。
①部門・応募作品点数 ② 作品題名 ③ 作品題名ふりがな
④ 作品題名英語表記(翻訳希望の場合はその旨記載)
⑤ 制作意図コメント:200字以内(入選の場合キャプションQRコードにて公開)
⑥ サイズ(高さ×幅×奥行㎝ 小数点以下削除)⑦ 重量kg ⑧ 材質 ⑨ 展示会場
の希望(屋内、野外)※35³は屋内のみ
⑩ 展示形態(床、台、壁、吊)※35³は台、壁、吊
応募方法は2通りあります。このどちらかで応募してください。
1)応募専用Googleフォームに作品情報を記入、画像をアップロードして送信
2)彫刻部応募専用メールアドレスに作品情報・画像データを添付して送信
*1)、2)のいずれかの方法で送信 応募期間のみ送信ができます
*事務所に郵送または持参などの方法での応募はできません
Q 16:「応募料は無料」とありますが入選してから出品料を支払うのですか。
A 16:応募料は無料です。
入選の場合、出品料(図録掲載料*を含む)の支払いが必要です。
*図録掲載料:作品1点の撮影・図録図版掲載・図版写真のCD-ROM・図録1冊の費用実費負担です
*⼊選者は図録掲載の作品図版によるポストカードを制作することができます ポストカード作成料が別途発生します
Q 18:年齢は35歳以下ですが、35³部門ではU35の特典はないのですか。
A 18:35³部門の出品料は一般公募部門の35歳以下と同じ20,000円(図録掲載料含)ですので特別な措置はありません。
Q 19:図録掲載はどのようなスタイルになりますか。
A 19:2部門に分けてすべての入選者の入選作品1点(図版・名前・題名)を掲載します。2部門に入選の場合は各部門に1点ずつの2点を図録掲載しますので、出品料(図録掲載料含)も2部門分を納入してください。
■ 作品の搬入方法について
Q 20:[35³やちゅうだパック](35³専用宅配便搬入出代行)とはどんなものですか。開梱などは自分でするのですか。
A 20:35³部門の入選作品の搬入出は発送が簡便な宅配便で行うことを基本とします。(株)谷中田美術 新制作展彫刻部「35³」受付係まで作品を元払いで指定期間内に到着するよう期日指定で発送してください。谷中田美術が一括して美術館への搬入・開梱・梱包材保管等の作業代行を均一料金で行います。
※35³やちゅうだパック:35キューブの搬入出に限定した一括代行システムです。
谷中田美術がすべての搬入出作業を代行する仕組みで、出品者から期日までに宅配便で届いた作品を谷中田美術に一時保管し、搬入日に美術館に一括搬入、手続きをして開梱します。梱包材は一時保管され、展覧会終了後に一括して撤去・搬出し各出品者へ梱包、返送されます。
353やちゅうだパックの代金5,000円は彫刻部に納入。
別途、搬入の宅配便元払い費用・搬出の着払宅配便費用は自己負担となります。
(※宅配便はサイズと重量の大きい方で料金を決定。ヤマト宅急便:200サイズ・30kg/ゆうパック:170サイズ・25kg、重量ゆうパック200サイズ・30kg)
Q 21:[35³やちゅうだパック]が基本とありますが直接搬入はできますか。
A 21:事前に彫刻部宛にご連絡をください。搬入指定日に美術館への直接搬入ができます。搬入に際して出品料などは受付に現金で納入してください。郵便振り込みを既に完了の場合は振り込み原票またはコピーを受付に提示してください。この場合は搬出も同様にしてください。なお、国立新美術館宛に宅配便で送付して搬入することはできません。送付されても作品は一切受け取ることができませんのでご留意ください。
一般公募部門の作品と35³部門の作品を同梱して搬入する場合は、必ず指定業者への委託をするか、[35³やちゅうだパック]と併用して別便で運ぶか、またはすべて自己搬送をするようにしてください。
■ 審査結果について
Q 22:審査結果はどのような方法で通知されますか。
A 22:応募者全員に以下の①から③の方法で通知します。
①応募者全員にメールで通知します ・・8月下旬
②新制作協会当ホームページに⼊選者氏名を掲載します・・9月上旬
③審査結果の書⾯を応募者全員に郵送にて通知し、会期中いつでも入場できる出品者証を発行、招待券なども同封します ・・9月上旬
Q 23:入選ですと通知がきた場合のその後の手続きの流れを教えてください。
A 23:
①⼊選作品出品料(図録掲載料含)、35³やちゅうだパック手数料、ポストカード作成料(希望者のみ※⼊選者は、図録掲載の作品図版によるポストカードを作成することができます)を期日までに郵便振込で彫刻部へお支払いください(振込⼿数料は本⼈負担)
詳細は審査結果通知書にてお知らせします ※ Q&A17参照
②Googleフォームの入選者アンケートに回答してください
ポストカード、地方展参加などの申し込みは回答からできます
③作品をしっかり梱包して、必要事項を記載の応募目録を同封して期間内に谷中田美術に到着するように配達希望日を指定し宅配便の発送を手配
④作品陳列日当日は国立新美術館地下1階バックヤード 新制作作品整理室に9:50までに集合※陳列作業10:00〜15:00 ※昼食・飲料は協会で用意
Q 24:審査結果通知で選外だった場合は結果についての問い合わせはできるのですか。
A 24:電話による問い合わせには応じられません。質問等は彫刻部メールアドレスにお問い合わせください。なお、彫刻部懇親会には、選外となった方にもご参加いただけます。
※準備の都合上、参加希望の方はご連絡メールを8月31日までに彫刻部宛にください。
■ 作品の展示について
Q 25:35³部門の作品展示方法は「展示台利用による」とありますが、どのようなものかを教えてください。
A 25: ①②③④のいずれかの展示台を利用します。床に直置きの展示方法は取りません。
①美術館備品の規格:W35cm×D35cm×H110cmの展示台/鉄フレーム[1点展示]
②美術館備品の陳列用サイコロ(大) 規格:W35cm×D35cm×H65cm/白色[1点展示]
③美術館備品の陳列用サイコロ(大) 規格:W35cm×D35cm×H65cm/白と展示台W180cm×D90cm×H5cm/白色を組み合わせた陳列台[大型の天板に複数作品を展示]
④ 美術館備品の陳列用サイコロ(大)と(小)を重ねた展示台 規 格:(W35cm×D35cm×H65cm)+(W35cmxD20cmxH15cm2個・白色)H80cm[1点展示]
※会場構成・展示方法はその年の新制作展彫刻部の展示方針によって決定します。①鉄フレーム展示台はサイズ違い(天板40cm角xH100cm等)を使用することもあります。
Q 26:作品の展示・陳列作業に出品者は参加できるのですか。
A 26:展示・陳列は、原則的に出品者自身、あるいは(出品者が適切に委任した)代理人によって行いますのでご参加ください。やむをえず参加が叶わない場合は、すべての情報を記載した詳細な指示書(文字情報および作品配置図・写真を含むこと)を作成し、作品に添付するか、8月31日までに新制作協会彫刻部のメールアドレスまで提出してください。
Q 28:新作家賞を受賞した場合は、その後に開催される受賞作家展もサイズ限定ですか。
A 28:翌年の2月に開催する受賞作家展への出品を招待されます。出品作品は受賞作品と同じ部門の規定が適用されます。
Q 29:次年度シード作家になることも可能ですか。
A 29:受賞者の中から次年度に無審査で2点まで出品できる権利が付与されるシード作家を決定しますが、両部門の受賞者がその選考対象になります。
Q 30:展覧会初日に授賞式がありますが参加した方が良いですか。
A 30:会期は12日間、その初日に授賞式が行われます。式は彫刻部だけではなく、絵画部・スペースデザイン部の受賞者、新会員、会員、出品者も多数参加します。新制作協会全体の交流の場となりますのでぜひご参加ください。
Q 31:展覧会初日にオープニング・トークがありますが参加した方が良いですか。
A 31:オープニング・トークではその年に推挙された新会員と受賞者からのコメントや作品制作のエピソードが語られ、質疑応答があります。当日は多くの会員、出品者、来場者が参加し和やかな雰囲気の中で作品を通じた交流を深めることができますので、ぜひご参加ください。
Q 32:展覧会初日に懇親会がありますが参加した方が良いですか。
A 32:当日は多くの会員、出品者が参加し、飲食を共にしながらの和やかな懇談の場となり、より親密な交流が深められます。ぜひともご参集ください。
Q 33:展覧会の会期中にギャラリー・トークがありますが参加した方が良いですか。
A 33:各年の彫刻部の企画として開催しています。その年のテーマに沿ったトークやレクチャーを数名の会員から聞くことができます。多くの会員、出品者、来場者が参加しますので、ぜひご参加いただき知見を深めてください。
Q 35:東京以外で開催される巡回展(京都展・名古屋展)に本展出品作品を出品できますか。
A 35:可能です。日程・会場などの詳細は各地方展の出品要綱を確認してください。参加の有無は入選者アンケート回答にてエントリーしてください。出品料・運送代が別途かかります。

新制作協会彫刻部について
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※出品希望者は日程等の詳細については公式ホームページにて彫刻部応募規定をご確認ください。 URL: https://www.shinseisaku.net/
※応募規定パンフの郵送も承ります。
※新制作協会彫刻部応募専用メールアドレス choukokuoubo@gmail.com