彫刻部 《 35³ 〜サンゴーキューブ〜 》部門のお知らせ
2024年 第87 回新制作展 彫刻部門への応募を検討しているみなさまへ
※第87回展もデジタル画像データによる作品公募となります。
皆様の意欲的なご応募をお待ちしております。
2024年 第87 回新制作展 彫刻部 『35³ -サンゴーキューブ- 』部門のお知らせ
彫刻(sculpture)を現在まで繋がっている人間的な営みの一つとして捉え、彫刻表現のさらなる拡張を意識したチャレンジの場として2023 年86 回展に開設しました。
空間全体を含めた新たな彫刻表現の場と位置付けています。サイズを小さく、重量を軽くすることで素材や技法、構造、さらには彫刻の概念的なあり方としての “構え”との新たな出会いの機会を創出したいと考えています。
また、サイズを限定した部門を設けることで大型作品の中に埋没しがちなサイズの作品に、これまで以上にスポットライトを当てたいと考えています。35cm立方の空間内にあなた独自の表現を展開してください。これまでの通り、サイズ制限の無い一般作品部門においても皆さんの魅力あふれる作品に出逢いたいと願っています。
実際の空間を共有し手触りや重さを感じ取りながら、作品が纏う空気感や内に込められたものをリアルに受け取ることができるのが彫刻領域の作品が持つ力です。
身体的な接触が極端に憚られる経験を通じてその重要性に気づいた今だからこそ、彫刻表現に更なる可能性を感じています。
皆さんの意欲的な挑戦をお待ちしています。
『35³ -サンゴーキューブ-』部門
・35cm立方の空間内に表現する
・重量制限 30kg (壁面設置の場合 10kg)
35³-サンゴーキューブ- Q&A
■ 新応募部門について
彫刻部の新しい応募部門はどのような意図で始めるのですか。今までとの違いはどこですか。
空間全体を含めた 新たな彫刻表現へのチャレンジの場として開設します。サイズを小さく、重量を軽くすることで素材・技法・構造、さらには彫刻の概念的なあり方としての“構え”との新たな出会いのきっかけを創出し、意欲的に挑戦していただきたいと考えています。また、そのことによって大型作品の中に埋没しがちなサイズの作品に、さらなるスポットライトを当てたいと考えています。サイズフリーの部門とリミテッドサイズの部門を設ける事によりこの時代の彫刻の新たな可能性へのチャレンジと展覧会の展示空間の活性化を願っています。
スペースデザイン部の「ミニアチュール作品公募」との違いを教えてください。
35³部門はファインアートとしての表現・作品を対象としています。スペースデザイン部の「ミニアチュール作品公募」ではデザイン・クラフトにおける新たな表現として作品公募を行なっています。サイズの規定も異なります。
■ 応募作品について
サイズと重量の制限はどのくらいまでですか。
サイズは35cm×35cm×35cm以内、重量は台に展示する場合及び吊り下げ展示の場合は30kgまで、壁面展示の場合は10kgまでです。
制限サイズは35cm立方までとのことですが、幅または奥行きの長辺は対角として捉えることも可能ですか。サイズオーバーしている場合は、応募は認められませんか。
35cm立方に収まり、安全かつ安定して自立する作品であれば(例えば1つの角を支点にして設置するなど)応募することは可能です。ただし、安全に作品を支えるための台座等の構造物も含めて35cm立方のサイズに収めてください。サイズオーバーしている作品の応募は認められません。一般部門に応募してください。
応募規定に「すでに完成した作品であること」と記載されていますが、搬入までの期間に手を加えることはできますか。
できません。応募時点の写真を基準にして入選/選外を決めているため、搬入時点において、明らかに手を加えていると判断される場合は、入選が取り消される可能性があります。
組作品なのですが、サイズを超えなければパーツは幾つでも可能ですか。
可能です。陳列当日は会場全体の作業と個人の作品設置を並行して行うため、個人の作業はおおむね2時間程度に収まるよう計画してください。安定・安全性に留意して制作してください。
*構成作品等空間上の位置指定が必要な場合。配置図(平面図) 上からの配置図を描いた画像、あるいは配置図に上からの写真を貼り付けた画像を提出してください。(任意提出)
インスタレーション作品を応募することはできますか。
応募できます。応募の際にインスタレーションである旨のコメントを入れてください。入選した場合、陳列時に過度に複雑な作業にならないようにしてください。陳列当日は会場全体の作業と個人の作品設置を並行して行います。個人の作業はおおむね2時間程度に収めるよう留意してください。
*展示の際に応募時の作品の状態と相違あると判断された場合、入選を取り消すことがあります。
*構成作品等空間上の位置指定が必要な場合。配置図(平面図) 上からの配置図を描いた画像、あるいは配置図に上からの写真を貼り付けた画像を提出してください。(任意提出)
素材はどのようなものでも可能ですか。
国立新美術館の各種規定および新制作協会ホームページの応募規定の 「●作品の取り扱い ●搬入作品について」 を順守してください。宅配便等を利用して作品を搬入する場合は作品の破損が無いように梱包等、細心の注意を払ってください。
電気を使うことは可能ですか。
可能です。使用電源は、1作品につきAC100V / 500W 用コンセント1個口までとします。
ただし、作品周辺からのライトアップ・照射用スポットライトなどは持ち込み不可とします。また、当該作品に合わせて会場全体の照明を調整すること(暗くする、暗室を作るなど)はできません。他の作品に影響を与えない範囲で使用するようにしてください。あわせて、他の作品に振動や音響等を含む環境的な要因による影響を与えることのないよう留意してください。
3Dプリンターで制作した作品を応募できますか。
応募できます。ただし、制作方法に関わらず、第三者作品の複製を含めて著作権等に関する問題を解決できていない作品は応募することができません。
35³部門の規定サイズに収まる頭像や胸像を出品する予定ですが、頭像などは一般部門に応募したほうがよいですか。
応募に際しての意向は、出品者本人の判断に委ねます。35³部門の開設意図(A1参照)を十分に踏まえた上で、空間・素材・技法等に関する新たな挑戦作として制作し応募するならば出品可能です。審査の際には上記の条件を満たすと判断され、かつ質の高い作品であると判断された場合に入選となります。
■ 応募写真について
より良い応募写真の撮り方やデータの作り方を教えてください。
画質などの設定を高画質(参考値:3MB以上6MB以内・解像度300dpi・300万画素以上/一枚につき)にし、作品からの距離をとれるだけとって、周辺部の歪みが多いワイドレンズモードにならないような位置から撮影します。手ブレやピント合わせなどに注意して、応募規定の角度から作品を撮影してください。プラス1枚は、作品のサイズの基準になる高さ21㎝の500ccのペットボトルを並べたベストアングルから作品全体像の撮影をしてください。スマートフォンで撮影した場合は、jpgに変換をお勧めします。画像の背景はできるだけいろいろ映り込まないことが望ましいですが、どうしても映る場合でも切り抜きなどの画像加工処理はしないでください。
なお、CD、DVD、紙焼き写真などでの応募受付はしていません。メール添付でお願いします。
■ 応募方法について
一般部門と35³部門の両方に応募することはできますか。
可能です。2部門同時応募は、それぞれのサイズ・応募料の規定に則り可能です。
応募料は無料とありますが、入選したら出品料を支払うのですか。
応募料は無料です。入選の場合、出品料と図録掲載料の支払いが必要です。
図録掲載料:作品1点の撮影・図録図版掲載・作品CD-R・図録1冊の費用実費負担です。
一般部門および35³部門に応募してその双方に入選した場合の出品料について教えてください。
それぞれに支払ってください。各部門に1点ずつ入選した場合を例にすると、通常部門16,000円に合わせ35³部門10,000円の支払いが必要です。35³部門の2点目以降の追加料金は1点につき3,000円です。
35³専用宅配便搬入出代行委託について、開梱などは自分でするのですか。
A16:搬入出代行委託は(株)谷中田美術が搬入出作業を代行する仕組みです。
出品者から宅配便で届いた作品は(株)谷中田美術に一時保管となり、当業者が美術館に一括搬入し開梱します。梱包材は一時保管され、展覧会終了後に一括して搬出し梱包、返送されます。(受取、開梱、搬入手続、搬出、梱包、返送)
宅配便等を利用して搬入する場合は、送り先となる(株)谷中田美術への ①搬入出代行費、②搬出時の返送費用が発生します。①宅配便搬入出代行手数料1点5,000円。②返送費は後日(株)谷中田美術より請求されます。
代行手数料・出品料・図録掲載料・(ポストカード作成料:希望者)をあわせてお支払いください。
※ 国立新美術館宛に直接宅配便を送付することはできません。
宅配便等を利用して作品を搬入する場合は作品の破損が無いように梱包等、細心の注意を払ってください。
(株)谷中田美術では作品受け取り完了から展示期間、返送完了までの補償を行う保険の取り扱いがあります。
詳細は(株)谷中田美術にお問合せください。
搬入時(株)谷中田美術までの送付については対象外です。必要に応じて各自で加入してください。
35歳以下ですが、35³部門の出品料は通常部門の35歳以下と同じ料金ですか。
35³部門の出品料は通常部門の35歳以下と同じく10,000円です。
■ 展示について
35³部門の展示台について教えてください。
①規 格:W35cm×D35cm×H110cmの展示台(一点づつの展示)
②美術館備品の陳列用サイコロ(大) 規 格:(W35cm×D35cm×H65cm/白色)と陳列台(W180cm×D90cm×H5cm/白色)を組み合わせた展示台(複数の作品を展示)
*②は陳列用サイコロを複数使用することで台座とし、さらに陳列台を水平方向に寝かせて天面として使用する予定です。
上記①・②いずれかの展示台を使用する予定です。
展示方針・レイアウトは各年の新制作展彫刻部の展示方針によって決定します。
壁面を使用する作品は応募可能ですか。
応募できます。壁面展示を意図した作品の応募を希望する場合、重量制限10kgです。ワイヤー使用による展示、もしくは釘を使用した固定による展示が可能です。(使用可能な釘長は最大3cmです)
天井から吊るす作品は応募できますか。
応募できます。ワイヤーで吊ることができます。支点の構造を含めて、会期中に落下や破損等がないよう、必ず安全性に留意して制作してください。重量制限は30kgです。
作品の展示・陳列は出品者自らが出向いて行うのですか。
展示・陳列は、原則的に出品者自身、あるいは(出品者が適切に委任した)代理人によって行ってください。やむをえず参加が叶わない場合は、すべての情報を記載した詳細な指示書(文字情報および作品図版を含むこと)を作成し、作品に添付するか、2024年9月3日までに新制作協会彫刻部のメールアドレスまで提出してください。その際、展示に必要な備品等は出品者自らが購入を含めて準備するものとし、設置に際して、安全かつ簡潔に作業ができるよう工程を指示してください。また、何らかの不可抗力による損害が発生した場合は、出品者によ
る責任となりますので、あらかじめご了承ください。
*第87回展の詳細な日程はホームページ応募規定でご確認ください。
新制作協会彫刻部メールアドレス
shinseisaku.choukokubu@gmail.com
■ その他
図録掲載はどのようなスタイルになりますか。
部門ごとに入選作品各1点を掲載します。2部門に入選の場合は2作品を図録掲載しますので、図録掲載料も2口分を支払ってください。
35³部門の出品作品が新作家賞を受賞することもあり得ますか。その場合は、その後に開催される受賞作家展もサイズ限定ですか。次年度シード作家になることも可能ですか。
新作家賞受賞可能です。受賞作家展出品作品は受賞作品と同じ部門の規定が適用されます。受賞者の中から同部門の次年度シードの作家を決定しますが、その選考対象にもなります。
制作意図を併せて展示することは可能ですか?
応募時に提出する制作意図(コンセプト)をQ Rコード化したものをキャプションに添付します。