第79回展の記録 委員長挨拶
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第79回 新制作展が始まりました |
第79回新制作展が始まりました。 絵画、彫刻とスペースデザインの3部門からなる新制作展は、自由で闊達な精神と、柔軟で豊かな感性に満ちた個性あふれる作品の発表の場を常にめざしてきました。 新制作協会は、その創立の時から自由であること、純粋であることをコンセプトにして発表の場をクリエイトしてきました。最近、公募団体展に対して元気がないと言われることがありますが、多くの方から新制作は元気で魅力的だといわれます。若い作家も着実に育っています。 「子どもたちの世界は、いつも新鮮で美しく、驚きと感激に満ちあふれています。 とは海洋生物学者のレイチェル・カーソンさんの言葉ですが、まさしくセンス・オブ・ワンダーを展覧会の会場で共有できたらうれしく想います。メインイベントは絵画の展示会場での紙コップを積み重ねるインスタレーションのワークショップです。数万個用意され紙コップをひとつずつ積み重ねていく中で,日常の見慣れた素材が作る異次元の世界の迷路に迷い込んだ感じになります。積み上げるのに自分の世界に埋没して、ふと周りを見る周りの紙コップと,壁にかかる絵画とでコラボレーションされていることにきっと気づくはずです。そのワークショップに先立ち、入口でもらった缶バッヂの作品を探して展示作品をじっくり見て回る缶バッヂクイズなどたくさんの企画をしています。また、「しんせいさく・こんしぇるじゅ」のワッペンをつけた会員と観る方との交流とコミュニケーションもはかることが出来ます。人と人との関係の中でアートは成立しますので、真剣な出合いと新たな発見が多いに期待されます。 純粋さと自由な精神を失わずにこの多様な価値観の交錯する時代の中にあって、なしうることをなしていく新制作でありつづけたいと念じています。 ぜひ新制作展の会場にいらしてご高覧くださいますようご案内申し上げます。 委員長 久保制一 |