「時のカプセル・A」
31×40×30cm 小松石
「時のカプセル・B」
29×45×44cm
大理石、ブロンズ |
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<略歴> |
1959 |
長野県生まれ |
1981 |
信州大学教育学部美術科卒業 |
1986 |
日中友好美術展(中国河北省展覧館) |
1995 |
第59回新制作展初入選 |
2001 |
国民文化祭・ぐんま2001彫刻展 |
2003 |
第67回新制作展/新作家賞 |
2004 |
第43回北陸中日美術展 |
2005 |
第17回富嶽ビエンナーレ展/大賞 |
2009 |
愛知県立芸術大学大学院入学 |
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第73回新制作展/新作家賞 |
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<作者から>
海外の丁場で切り出され、海を渡り、日本の石材輸入商社の工場内に幾重にも積まれて置かれている何百個もの数トン級の石の固まりの回廊の中を石を捜して歩いて回る。美しいカラーラ・ビアンコの巨石も板材にされてビルの内装に使われてしまうと言う。固まりのままでとっても美しいのに高過ぎて買うことができない。「どうか売れないで」と願いながら工場をあとにしたあの日のことが忘れられない。
石との出逢いが私の創作の全てです。石が語りかけて来た時、その声が聞こえた時、私は「この石だ。」とほしくてたまらなくなります。その石の美しさをそのままに永遠の時を封じ込めたい。私の「時のカプセル」シリーズはそんな願いの中から生まれた見果てぬ夢への模索の跡なのかもしれません。 |
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