「風の指標 II」
W45×D20×H31cm
石膏
「もっとやさしく抱いてくれ」
W50×D80×H140cm
石膏 |
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<略歴> |
1948 |
東京都生まれ |
1973 |
第37回新制作展 |
1974 |
東京芸術大学大学院美術研究科修了 |
1975 |
千葉県美術展/県知事賞・作品買上 |
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文部大臣賞(’77年)・県展賞(’80年) |
1979 |
~81年 同時代・彫刻の五人展 |
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(銀座・文芸春秋画廊) |
1984 |
~’87、’92年 昭和会招待出品 |
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(銀座・日動画廊) |
2004 |
個展(新松戸・ギャラリーウインズ) |
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第68回新制作展/新作家賞 |
2005 |
個展(日本橋・ちばぎんアートギャラリー) |
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新制作展受賞作家展(ギャラリーせいほう) |
2008 |
第72回新制作展/新作家賞 |
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<作者から>
普段人目に触れることの少ないエスキースと、反復・反芻・反省の結果の様な作品を並べた。猫、その御し難い存在と、僕が追い続けている女性像との組み合わせ。纏まりに欠ける、という批判を覚悟の上で。
鑑賞者は、作品を通じて過去を振り返ったり、現在を感じとろうとしたり、漠然とそこに未来を見ようとしたりするに違いない。
が、その作品に時間の中に生きる生命が宿っていなければ、揺るぎない確かさの美など、生まれてこないのかもしれない。
そこが、永続的な普遍性を持っている様に見えてしまう、物質としての彫刻の弱さなのかもしれない。
音楽では、最終的に音は消え去り、演奏の記憶と、元になった楽譜だけが残る。などと言ったら、声楽家の友人Kに叱られるだろうか?
結論。空間を切り裂いて置かれた彫刻は痕跡が大きく、その責任も大きい。再び考えを重ねて、次の制作に向かうのみである。 |
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